学会後記。

前日入り、1日遅れての出立と盛岡に実に1週間も滞在した。
研究生活3年間で4回ほど参加している学会だが(計算が合わないのは最初の1回目の時点で研究していなかったため)、回を追うごとに参加したあとの感想がかわっていくのが面白い。
去年までは上の人たちってすごいなぁだったが、今年は下の人たちもすごいなぁと思った。みんな賢くて、先進的な手法を用いていて、自分の研究がかすむかすむ。おわれる恐怖を初めて感じた。
あと、今回感じたこととして手法の二極化が進んだと思う。発表されている研究の方向性が2つあって(主観的に)、1つは分子生物学的手法を用いた発生、生態、進化の研究である。こっちの分野は全くの門外漢で、たまに研究でわかったことがどれくらい野外にフィードバックできるのか疑問に思ったりするが、扱っている現象が面白ければいい気がする。ただ目的と手段が入れ替わっているような研究もあった気もする。
2つ目は、生態系や群集構造にある生物が与える影響を調べようとするもので、むしろ自分はこちらを目指して研究をしているが、面白い見地が増えているように感じた。といっても保全とかは全くわからないが。キーストーン種を見つけたり、可塑性が群集構造に与える影響とか非常に面白いと思う。

総括すると、今年1年がいかに自分にとって重要な年になるかということを実感した学会だった。
共同研究者の方にもはっぱをかけられ、期待されているかどうかわからないがなんとかして色々お返ししていきたいと思う。自分は運だけよくて、実力がないので、とにかく実力をつけることが最優先。
あと、来年シンポか自由集会を組めというありがたい指示をいただいたのでがんばってみようかと。そのためにも、なんとしても結果を出さないと。